うちの師匠は物事や人の本質本性を見抜く達人である。
その師匠に言わせると私は水のような人間らしい。
しばしとどまれば腐ってしまう。
流れ続けてこそ発揮できる人間らしい。
「自在であること」それが私を磨く最大のキーワードであるそうだ。
これはドキっとさせられた。
しかし自然界とは不思議なもので、
自在さをもって能力を発揮するはずの私は、肉体は脆弱で、自在さを駆使すると途端に水が枯れてしまう。
しかも自ら自在さを好まない精神的構造傾向があるというオマケつきだ。
つまり、
私の資質を真に活かし死して悔いの無い生き方をするには、
大きな弊害が2つも自分の中にある。しかも、その弊害はこれまた同時に本質的なものだ。根っこから生える木みたいなものだ。
水が枯れるとは死を意味する。
自在さを望みながらそれを好まないのは生来の気性のようなものだ。
それはまさに泥舟に乗る、狸船長のようなものだ。
私はカチカチ山を始めて読んだ時は衝撃を受けた。
沈んだ狸がどうしても忘れられなかった。
狸を助けたかった。
それを思うと悔しくて涙すら出た。
書いた人間を恨んだ。
狸はいう。
「沈まなければいい船なのになー」
でも、沈んでしまっては元もこもない。
しかし船はいずれかのちに、必ず沈む。もしくは目的地へ着き陸に上げられ役目を終える。
今の私は沈みかかった泥船を必死にこいでこいで、
どこか知らない小さな島に漂流し、辛うじて陸に上がっている状況だろうか。
狸が汗をかきながら横たわっている。
「ここはどこなんだよー」
とか言ってる。しかもこのまま陸で終えたくはない。
船は海に浮かべ、大陸へ行くものだ。
半ば座礁に近い状況でたどり着いた私の船は現在出港すらしていない。
しかし、この相反する状況下でどうやるかってのが、ある意味の自由なのだろ。
ここを解決しなければ同じことだ。泥舟である現実は変わらないが、泥舟で渡るしかない。
誰だって常にある種の状況の下で生きているわけだから、どうなろうと自在さを得られれば自由になれる。
そもそも、狸の船の目的地はどこだったのか?
今はそれすらも思い出せない。船を修復させるので手一杯でそれすらも忘れかけている。
ただ、これだけはわかっている。
沈むことになろうと、出航は迫っている。
そう遠くないだろう。そして、それまでに準備は必要だ。
丸裸のまま出航しては生きて大地は踏めないだろう。
狸船長は昼ねしながらそんなことに思いを巡らせる。
陸にいた時間が長すぎて何が必要なのかもわからなくなってきた。
そもそもどこへ行きたいのか。
更に出航したとして、狸はオールをこぎ続けられるのか。
狸が死んでしまえば、結局船はいずれ沈む。船だけ漂着しても何の意味もない。
(2次的な意味は生むが、それは本人には関係がない)
このまま名も知らぬ陸地で一生を終えてもいいと・・思えてくる自分に危機感を感じる。
それだけに狸は満身創痍だった。長すぎたあまりにも。
しかし泥舟をなんの打開策もなく海に浮かべるのが自殺行為であるの、
狸のゴーストが許さない。
狸と船双方の解決なくして陸へ着かない。
目的地は漕ぎながら考えてもいいが、時間が足りない可能性もでてきた。
生きている人皆それぞれ同じような問題を抱えているだろう。
条件はそれぞれ異なるのだが、ある意味では同じだ。
気づかない人は幸せとも言えるが、
気づいてよかったとも言える。
どっちにしろ後戻りは出来ない。
その師匠に言わせると私は水のような人間らしい。
しばしとどまれば腐ってしまう。
流れ続けてこそ発揮できる人間らしい。
「自在であること」それが私を磨く最大のキーワードであるそうだ。
これはドキっとさせられた。
しかし自然界とは不思議なもので、
自在さをもって能力を発揮するはずの私は、肉体は脆弱で、自在さを駆使すると途端に水が枯れてしまう。
しかも自ら自在さを好まない精神的構造傾向があるというオマケつきだ。
つまり、
私の資質を真に活かし死して悔いの無い生き方をするには、
大きな弊害が2つも自分の中にある。しかも、その弊害はこれまた同時に本質的なものだ。根っこから生える木みたいなものだ。
水が枯れるとは死を意味する。
自在さを望みながらそれを好まないのは生来の気性のようなものだ。
それはまさに泥舟に乗る、狸船長のようなものだ。
私はカチカチ山を始めて読んだ時は衝撃を受けた。
沈んだ狸がどうしても忘れられなかった。
狸を助けたかった。
それを思うと悔しくて涙すら出た。
書いた人間を恨んだ。
狸はいう。
「沈まなければいい船なのになー」
でも、沈んでしまっては元もこもない。
しかし船はいずれかのちに、必ず沈む。もしくは目的地へ着き陸に上げられ役目を終える。
今の私は沈みかかった泥船を必死にこいでこいで、
どこか知らない小さな島に漂流し、辛うじて陸に上がっている状況だろうか。
狸が汗をかきながら横たわっている。
「ここはどこなんだよー」
とか言ってる。しかもこのまま陸で終えたくはない。
船は海に浮かべ、大陸へ行くものだ。
半ば座礁に近い状況でたどり着いた私の船は現在出港すらしていない。
しかし、この相反する状況下でどうやるかってのが、ある意味の自由なのだろ。
ここを解決しなければ同じことだ。泥舟である現実は変わらないが、泥舟で渡るしかない。
誰だって常にある種の状況の下で生きているわけだから、どうなろうと自在さを得られれば自由になれる。
そもそも、狸の船の目的地はどこだったのか?
今はそれすらも思い出せない。船を修復させるので手一杯でそれすらも忘れかけている。
ただ、これだけはわかっている。
沈むことになろうと、出航は迫っている。
そう遠くないだろう。そして、それまでに準備は必要だ。
丸裸のまま出航しては生きて大地は踏めないだろう。
狸船長は昼ねしながらそんなことに思いを巡らせる。
陸にいた時間が長すぎて何が必要なのかもわからなくなってきた。
そもそもどこへ行きたいのか。
更に出航したとして、狸はオールをこぎ続けられるのか。
狸が死んでしまえば、結局船はいずれ沈む。船だけ漂着しても何の意味もない。
(2次的な意味は生むが、それは本人には関係がない)
このまま名も知らぬ陸地で一生を終えてもいいと・・思えてくる自分に危機感を感じる。
それだけに狸は満身創痍だった。長すぎたあまりにも。
しかし泥舟をなんの打開策もなく海に浮かべるのが自殺行為であるの、
狸のゴーストが許さない。
狸と船双方の解決なくして陸へ着かない。
目的地は漕ぎながら考えてもいいが、時間が足りない可能性もでてきた。
生きている人皆それぞれ同じような問題を抱えているだろう。
条件はそれぞれ異なるのだが、ある意味では同じだ。
気づかない人は幸せとも言えるが、
気づいてよかったとも言える。
どっちにしろ後戻りは出来ない。
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