まれにだけど人さまから年賀状のデザインを依頼されることがある。主に身内からだが「面倒なのでやって欲しいと」言われ５千円ぐらいのお駄賃をもらう。既成のものは思うようにいかないらしい。痒いところには手が届かない。当然だけどね。今年はオバがわざわざ遠くから依頼してきた。「写真屋ではやってくれないのよ」と言う。かえすがえすも当然だｗ　やるなら１、２万は払わないと。断るのも面倒なので、「いいよー」といって受ける。このオバはビジョンが明確で要求が厳しい。でもその方が正直助かる。ビジョンがない客ほど厄介なものはいない。ビジョンがないので何を出してもどっか不満そうでイラつく。なにせ到達点がない。仕舞いには無謀な要求ばかりするのだ。オバは要求が明白なので仕事はしやすい。どう足掻いても文句を言うオバだが、逆に文句がでる覚悟でやるので、割り切ってできる。今回も、シミを消せだ、一緒にうつっている外国人タレントは艶やかに印刷して、トリミングはどーでと要求が厳しい。一向に丸くなることを知らないオバだｗ　しかも指示とおりにやってもまず満足をしないだろう。今回の要求でもシミ消しは厄介だ。人によって単に綺麗がいいと考えているわけではない。綺麗過ぎると「こんなに私は綺麗じゃない！嫌味なの？」とない腹を探られるし、消しが薄いと「こんなシミが多くない！嫌味なの？」（写真をみて下さいｗ相当消してますｗ）と、どっちに転んでも怒られる。特にこのオバは口綺麗なだけにバンバン言う。綺麗すぎると腹を立てるタイプなので絶妙なライン「シミはあるけど目だってないでしょ～」というラインを目指した。写真が汚いので、３時間ぐらいかけ４割以上手を入れた。凄い変わるねぇｗ　誰？ｗって感じ。ニヤニヤしながら完成。まぁ～女性は幾つになっても気にするんですなぁ。わからんでもないが、仏教で後生が悪いといわれるわけである。諦めなさないｗ　「素の私を愛して！ははぁ～ん」と素直に言える人の方が可愛いのに。まーこういう場合、男は「寄るな妖怪！」とか照れ隠しで言っちゃうから互いの思いが噛合わないのだろうけどね。

普段なら先方の希望を聞きいた上でアレンジを加える。ほとんど１００％に近い依頼者はビジョンが甘いのでその通りに作るとスッカスカになってしまうからだ。このオバぐらいだろう。ズバっと！「いらないわ」と言ってくれるのは。だから口煩いが普通の依頼者より助かる。余計なことをせんでいい。実際大雑把に作るのはあっという間だが、最後の印刷まで詰めるのがいつも大変だ。倍ぐらいかかる。こっちがアレコレ期待値以上のものを提案したらしたでガンガン相手の欲望レベルは上がってくる。そして調整に時間がかかってしまうのだ。

さて、要望通りの写真加工がすんだので手前のプリンターで印刷してみた。

ぐはーｗ

イラスト類なら今のプリンターにも引けをとらない成果を出す１０年前かったカラープリンターだが、写真となるとまるでダメオｗ　描写力がてんでない。粒子が粗い以上ｗ　やはりこうなると厳しい。アニサマの最新型で印刷してもらおう。インク代を出すから結局手元にはいくらも残らないｗ　まぁ、他人様のデザインは好きだけどね。自分の年賀状は適当だが、他人様のは色々挑戦する気にもなるので仕上がると嬉しい。

デジプリは外に出したほうが綺麗だし安いのでこのプリンターが壊れるまではインクジェットは買わない。

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