忍者ブログ
ネット人生まっしぐら、アナログとデジタルの狭間にいきるドーラの雑記帳です。
02 / 03 Mon 03:57 ×
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11 / 05 Thu 12:28 #ドーラ ×
親友の眉間を射抜いた大学生のニュースが流れましたね。
・・・高校2年にもなって何やっとんねん。って感じだが、彼が一番ショックだろう。

このニュースを聞いて思い出したのは劇団時代。
殺陣でジェラルミン製の刀を使うのだが、1年目はしょっちゅう怒鳴られた。
「このバカが!!何度切っ先に意識を集中しろといえばわかるんだ!」
まー怒鳴られた怒鳴られた。
内心、「わかってるよ、ったくー。危ないんでしょー」 と思ったが今考えればありがたい話だ。
「俺のバカ!」と当時の私に言いたい。危険性を体感で把握していなかった。意識で把握するのと体感で把握するのでは大違いだ。

ニュースにならないが、実際のところ殺陣中に命を落とすことはあることだ。危険なのである。
切っ先は常に真上か真下に向けなければいけない。血の鉄則だ。
わずかでも斜めになっていた日には、
刀を奪われ、喉元につきつけられ、
「貴様ぁーーーーっ!!刺されてーのか!!」
と怒鳴られる。
相手はプロの殺陣師なので、いかに殺陣が恐ろしいか。殺陣中に事故があるか、それで亡くなった人がいるかを知っている。つまり気持ちの構えが違うのだ。万が一にでも刀でじゃれあおうものなら木刀で撲殺されるんじゃないかってほど強く叩かれることも。勿論死なない程度に殴っている。さすがプロであるw あざは数週間から数ヶ月におよびそのアザを見ては、「怖い怖い・・・どっちも」と思ったものだ。

私がこの意味を理解したのはある舞台の稽古中。
相手が振り上げた切っ先が私の顔面を素早く通り過ぎた。私が悪い、タイミングが早すぎた。
あの時は背筋が寒くなった。「コレか・・・」と恐ろしくなったものだ。あれ以来意識がガラっと変わった。
人間頭でわかったつもりになっていても、実際に感覚に取り込まない限り本当の意味で理解したとはいえない。
が、その理解が手遅れになることもある。
だから諸先生方は異常なほどに怒るのだ。ことが起きてからでは手遅れである。
冗談でも銃口や矢を向けてはいけないというのはそういう意味である。彼がその意味を理解していないとは思えない。知識としては理解しているが、本当の恐ろしさを体感したことがないのだろう。ということは、その競技に対して真摯に向いていなかったといえる。彼が理解する頃には一生ひきづる事件がおきた後とは・・・なんとムゴイ・・・。

刀や竹刀、身近で言えば傘を見るたびに思い出す。
いい経験であった。時折木刀を持ち出しては過去の舞台を思い出しポーズととってみたりする。
今でも握る際は誰もいないことがわかっていても周囲に注意を払い、身が引き締まる思いで剣を振る。



拍手[0回]

PR
NAME
TITLE
MAIL
URL
VOICE
EMOJI / FONT COLOR
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS
 
"ドーラ" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.