春よりの新作アニメで少し気に入っている作品です。
絵柄は昭和ムードと揶揄されておりますが、仰る通り！とはいえ私は嫌いではないです。

この物語はヨダレで全てがわかるという奇妙奇天烈な彼女ができた
椿少年と彼女の交流が面白可笑しく描かれています。

卜部さんは女優さん起用のようで、らしいセリフ回しが心地良い。
特に、「この子本当に人間なのか？」と常に疑いの眼を向けざる終えない怪しい感じが声からもよく出ております。
声優さんならではの滑舌がよく張りのある喋りは出来ませんが、それが良い結果になっていると思います。
歌もお上手ですねー。OPEDは本人かな。

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この物語は常に胡散臭さが漂う彼女と、実に標準的でまともな椿くんとの対比が魅力的。
最初にああいう彼女が出来てしまうと、恐らく以後まともな恋愛は不可能でしょうね。（笑）　だって、そりゃー物足りなくなっちまいますもん。（笑）　そういう意味でもヤヴァイです。私・・・ああいうタイプにハマっちゃうんですよ。（｀ェ´）うほ

彼女の決め台詞はいちいち正論なんです！！そこにドキっとしてしまいますね。

どこからどう見ても奇異な行動をする彼女の放つまじりっけのない正論は心に響きます。椿くんならずとも癖になってしまいそうです。彼でなくとも彼女の虜になってしまうでしょう。それを理解する彼も素敵ですね。普通なら「気持ちわりー」で拒否反応一色に染まって彼女を受け入れることは出来ないでしょう。

第２話では冒頭でそれを示唆しております。それぐらい彼女の行動は奇抜！！演出も常に「異星人か何かなのか？」と思わず匂わせる部分が多数あり、常に「人間だよね？人間でいいんだよね？」と見ている側に疑念を抱かせます。ヨダレ舐めただけでなんでそこまでわかるんだよ！！的なことがてんこ盛りで笑わせてくれます。

今話では卜部の奇妙な得意技が紹介されました。椿くんじゃありませんが、「なぜ？なぞれそれ？なぜそこまで上手なの？なぜそこに挟むの？なぜ？なぜ？」が湧いてしまい愉快です。また、「椿くんにならパンツ見られても構わない」と全く恥ずかしげもなくパンツを見せ、そのあとキッパリ言う姿には彼ならずとも魅了されてしまいますねぇー。

作者はディープな変態とみた。（笑）　でも、あの自らの嗜好を堂々と丁寧に作品に転換させる技術は素直に関心しました。簡単そうに描きながら絶妙なバランスで物語を展開させていると感じます。アニメはとても丁寧に描かれており好感がもてますが、漫画も面白そうですね。機会をみて読んでみたいな。こういう内容を気にせずただ雰囲気と戲れる作品も良いですねぇ。下手に中高生でこれ見るとハマっちゃうかもしれませんが、まー、王道をいったほうがいいですぜ。最初に歪むと後で修復するのは難しいですからね。オッサンになると俯瞰で楽しめます。

今後、卜部の癖が徐々に明らかにされるでしょうが楽しみです。昨今はただ繊弱なエロサを表現しただけのものや、なんの感慨もないストレートなエロ、キワモノやゲテモノ、グロなど、とにかく悪趣味な作品が多い中、この作品は変化球に見せながら深い部分ではどストレートで恋愛表現をしているように思え好感がもてました。

まさか実はマジで宇宙人でしたとかチープなオチだけは勘弁して欲しい。謎のまま最後までぶち抜いて欲しいなーなぞと考えてます。終わりがあって無いような作品でしょうね。昔はよくありましたが今時珍しく、80，90年代漫画のオマージュ的なものも感じます。卜部がどうしても女鬼太郎にしか見えない私でした。