近年ニュースを見ていて思うのだが日本人もすっかり感性が劣化したものだと感じる。某政党が幅を聞かせ圧倒的大多数に不遇を敷いて久しい。それに対し日頃は文句を言っているのに投票するとなると票をいれる、もしくは票を放棄するという謎の行動に出る。放棄するほうはまだ理解できる。ただ放棄したのなら沈黙するのが人の理である。

生活の党の小沢さんがラジオでわかりやすく言っていた。今の政党に不満があれば、たとええ党として支持しなくても反対勢力に入れるのが民主政治であると。つまり気に入らなかれば、マズイと思えばどうあれ反対に入れて反省を促させる。そうして入れ替わり立ち代りすることで政治運営側に緊張感を刷り込むことで民主政治は機能すると。

それが今の日本人は実にトンチンカンだ。反対し反省を促すために票を入れたとか意味不明なことを平気で言ったりする。お前はツンデレか！？それを６０過ぎたようないい大人が公然と言うのだ。

私は今まで支持していないのに反対票を入れるのに凄い矛盾を感じ抵抗感があったが、大切なのは　支持しているかどうか　ではなく　今運営している政党でいいかどうか　の方である。世の中早々に全てのピースがはまって選択出来るものはないのだ。その場合は大切なのがどこかであるか絞ることが必要がある。

にも関わらず若者の中には反対勢力は支持出来ないから今の政党の方がマシと思って票を入れるという矛盾行動をする人は少なくない。それはつまり「私は支持します」ということである。これは自分の行動を理解していないに等しい。

そして　”面白ければ凄ければ正義”　というような風潮がある振る舞いが多くなってきた。予てより人が倒れているのを見て助ける前に写メを撮るとかその典型例の行動だった。そして先日の某国による日本人人質案件を見て　コラ画像　で犯人を煽る現象である。ここまで落ちたのかと眉を潜めた。命の脅しに対して笑いで煽るのは罪人に加担する行為でしかない。それがわからないのだ。というか判断以前の問題で考えてないのだ。つまり感性の劣化である。

ただこうした事象を大人たちは無碍に非難は出来ない筈だ。何故ならそういう人達を養成したのは彼らだからである。自らの失敗に胸をいためてもらいたい。実際のところ、若者が劣化しているとは必ずしも言えない。何せ老人の劣化は若者以上であるからだ。彼らを切り離して今の日本人を語ることは出来ない。残念ながらこれが今の日本の現状であり、彼らのしでかした粗相は我々にも責任がある。そしてそれは恐ろしい事態に発展していきつつある。

私は若者がしでかした行為には少なからず責任を感じている。それは先に生まれ道を少なからず敷く側だからだ。でも老人は別だ。老人よ、恥を知るのはお前らだと言いたい。何はともあれ命を活かす選択をしてもらいたい。

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